回転寿司は嫌い!? | 「今日の献立」 

回転寿司は嫌い!?



このテーマはどんどん話が広がってやがては「地球規模」の話になってしまいます(笑)でも「食」への思いではじめたブログですから、何回かに分けて書けたらいいなぁ… と思っています。


僕が回転寿司を好きになれない理由はいくつかあるのですが、今日はそのうちの一つをご紹介します。

「先入れ先出し」ってご存じですか?
これは商品、製品を管理するときに 先に在庫したモノを先に出していく。という事です。簡単に言えば、製造年月日の古いものから先に出荷しましょう!まぁ、製品管理上では当たり前の事ですね。
これが食料品とのなればなおさら徹底されます。賞味期限や品質保証期間が決まっているのですから古いものを残しておけばそれだけ店頭に並ぶ時間が短くなって、結果「不良在庫」になってしまうからです。

日本製造業の品質管理システムは世界一と言われてきました。それは食料加工品の分野でも同じ事が言えます。昨今、いくつかの製造工程での異物混入事件や製造年月日の捏造等で食品業界への信頼が崩れかけてはいます。とはいえ多くのメーカーは製品管理に多額の費用と手間をつかって安全な食料品の流通に万全を期していると思いますし、その水準は世界のトップレベルにあると信じています。


もちろん量販店でもそうした事には気を遣っています。賞味期限が過ぎた食品をいつまでも店頭に並べておくスーパーは見かけませんし、店内では常に新しい商品を奥に、古い商品を手前に入れ替える作業を行っています。
でもそうした意識は当然、消費者も持ち合わせています。スーパーで買い物をしていると多くの主婦は製造年月日と賞味期限を確認してから購入します。牛乳やヨーグルトといった乳製品は数日間の保存が可能ですから、製造年月日が少しでも新しいモノを選ぶのも主婦の買い物テクニックです。商品ケースの奥から新しいモノを引っ張り出してかごに入れる。という光景はよく見かけます。お父さんがたまに買い物に行き、頼まれたものを無造作に買ってかえると
「ちょっと、もっと新しいパンがあったでしょ!」 そんな小言をくらったお父さんもいるかもしれませんね。

ところが、この新しいモノを選ぶ行動が外国では誤解されるケースもあるんです。

自分は新しいものを選んで、他の人に古いものを置いていくワケ!

こういう見方です。先入れ先出しの意識が製造する側の意図であれば、消費者も同じ視点にたつべきだ。と言うんですね。

一日古いからといって食べられないワケじゃない。ならばみんなで先に古いものを消費しましょうよ。


なるほど、確かに一理あると思いませんか? 個人の事だけではなく、食料事情全体をみて考えれば、古いものから食べていくのはごく当たり前の事かもしれません。 日本人の食糧事情は良好でそうした価値観が生まれて来ないのでしょう。

僕もこの意見に賛同して買い物では「製造年月日」や「賞味期限」をなるべく見ないようにしています。魚や肉も見切り品を選んで買います。スーパーで売られている肉などは、初日は「豚モモスライス」次の日は「豚モモ切り落とし」次の日に「見切り品」そして最後は惣菜コーナーでお弁当のおかずに姿を変えていきます。その度に製造年月日はリセットされるワケです。
そう考えれば、賞味期限にこだわっているのもおかしなものです。奥の奥から引っ張り出してきた賞味期限の長い「モミジおろし」が冷蔵庫の奥にカビを蓄えて眠っていませんか?


おい!回転寿司の話じゃないのかよ?

あっ、、、そうです。これでも回転寿司の話なんです。

僕が回転寿司を好きになれないのはそうした「古いものはよくない」という図式を目の当たりにするからです。
基本的にレーンに流してるお寿司は事前に握ったものが流れています。オーダーを承けていないですから、誰が食べるか分かりません。売れ残ったネタは何周もレーンを廻ることになります。お客もちょっと見れば表面が乾いてしまっていかにも古そうですから手は出しません。
何度か水分補給を受けてなお売れ残った寿司は哀れ廃棄処分です。 なかには目の前を「赤身」が流れているのにそれには手を出さず「次、赤身ね」とオーダーする人も居ます。僕はそれが出来ずに、その赤身を手に取ります「このシメサバ、さっきも前を通ったよな… 仕方ない俺が食うか」と食べたくもない皿を手に取ることもあります(苦笑)
もちろん多くの人はそうした事に頓着無く、安くて美味しいお寿司を堪能しているのだとは思いますし、それはそれで悪いことだとは思いません。
でも、僕は機械的に消費を強要されているようで、何度行っても馴染むことが出来ませんでした。

僕らの世代は「寿司」に対する思い入れもあると思うんです。そのへんはまた今度。



今夜の献立です。

今夜は夫婦二人なので、一合炊きの釜で「炊き込みご飯」を作ります。
乾燥のアサリと昆布を入れて 醤油、酒、みりん、、、 蒸らし時間も入れて25分で炊きあがります。一合でも美味しくたけるので2人の時はとても便利です。あとは、豚のバラ肉があったのでキャベツと炒めて「回鍋肉」
箸休めに漬け物をだせば… もう充分ですね~