「今日の献立」  -5ページ目
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もう一品

僕が台所で夕飯の支度をしているとき
妻は「仕事」をしております。 けっしてテレビの前でお茶を飲んでいるワケではありません。
と言って、僕が「無職」という事ではなく、一応「経営者」という立場ではあります。

僕の浮気がばれて、その罪滅ぼしに包丁を握っているワケでもありません。
妻が僕の食事を作るのがイヤで、仕方なく自分で料理しているという事でもありません。
基本的に夫婦仲は「円満」だと、、、僕は思っています。
ただし、今までは」の注釈付きですが。


妻の名誉?の為に言っておきますが、
彼女の料理が「不味い」という事もありません。
まぁ「満点!」とはいきませんが、一通りの料理は作れますし
「美味しい」です。
今でも、僕の帰りが遅くなったときは彼女が夕飯を作りますし、
平日の朝食は彼女が担当しています。


数年前から、妻の仕事が遅くなって僕の方が彼女の仕事終わりを待つようになりました。
それから夕飯の支度…では 食べ始めが9時近くになってしまうので
もともと「料理」が好きだった僕が台所の立つようになったのです。

もっともそれ以前から ちょくちょく台所には立っていました。


僕は毎晩、ビール一本程度ですが、かならず晩酌をします。
酒飲みの方なら分かって頂けるでしょうが、やっぱり「肴」が欲しくなりますよね。
もちろん「おかず」とは別に… 何でも良い、と言えば何でも良いんだけど
いつも瓶詰めの「ザーサイ」や「粒ウニ」じゃぁどうも味気ない。
そこで、つい口に出るのは、

「お~~い、なんかないか?」

です。この時、心の中では

『なんだよ、また も○屋のザーサイかよ!』
 
と不満モードに突入してるワケですね。

「なんかって、何?」

「だから、、、 肴になるようなモンだよ」 

「ったく!『なんか』って言えば肴に決まってるだろうが!」← 小声で

 
しばらくして、小皿にのった「ミルキー飴」のようなモノが出てきました。

「飴なめながら、ビールは飲めねぇだろが!」

「飴なわけないでしょ。チーズよ」

なるほどよく見るとセロハンに包んであるのは白いチーズでした。

「馬鹿!これって子供のおやつじゃないか!!」 

って反撃を開始!したのは、10年前まで。

その一言から始まる憂鬱な数日間を予想する術は10年の結婚生活が教えてくれました。


僕と妻の目の前にある現実は、
小皿にのった 数粒のチーズ…
それは誰が見ても明らか。 でも、そのチーズに込められたそれぞれの思いは複雑です。

それを紐解いていくことが、夫婦円満の秘訣だと僕は思っていますし、
僕が台所に立つようになった理由もそこにあります。



続きは次回。。。

親の気持ち…

受験シーズン真っ盛り。
我が家も長男が大学受験でした。

「大学、、、どこだって良いだろ?どうせ4年間遊んで過ごすんだから」

「推薦もらえないのかぁ?」

お気楽な親からは お気楽な息子が育つモノで

「受験勉強?やらない。なんとかなるだろ…」

え~~~っ!? それで大丈夫?とは思ったモノの いまさら勉強せい!とも言えず

「ちょっと、気分転換ね♪」

と言いながら、プレステのゲームに夢中になっている長男を半分あきれながら見ていたのでした。

冬休みも終わろうとしていたある日、リビングで次男とゲームをしていた時の兄弟の会話。

長男「もう一月かぁ。今月受験って実感がねぇよ」
次男「……   」
長男「そろそろプレステも封印しなくちゃなぁ」
次男「いまさら 遅くね?」
長男「だよな。でも、気持ちだよ、気持ち」
次男「なんだそれ?」
長男「格好だけはみせなくちゃな。だからもうゲームに誘うなよ」

あたまがクラクラしました。
(ちなみに二日後にはしっかり「息抜き」をしておりました 苦笑)

合格するかどうかは別にして、親としては「ベストコンディション」で試験に挑んで欲しいモノ。 当然、食事には気を使ったわけです。

なるべく消化の良いモノを中心に、今さら食べてどうなる?とは思いつつDHAを多く含んでいると言われる「青魚」なんぞを食卓に並べました。
試験数日前からは「貝類・生もの」を避ける念の入れよう。
当日の弁当も

「おにぎりは腹持ちは良いけど、やっぱり軽めのサンドイッチだな」

と、脳みそへの血流の心配までしている僕の気持ちを知ってか知らずか用意したサンドイッチを手にした長男は

「こんなに食べられないよ。プリンとかない?」

プリン!?って「プッチンプリン」かよ!? 


「コンビニで買ってけ…    なんだよ…  朝早く起きたのに…」



「親」なんて割に合わないモンですな………

そんなお気楽長男も、計5校の受験も終わってあとは結果待ち。プレステの息抜き?が功を奏し晴れて「桜咲く」となりますかどうか…

と言うわけで、生ものを控えてきた我が家だったので昨日の夕飯の献立は 

「牡蛎フライ」
「なめこと豆腐のみそ汁」

色の良い「イカ」があったので

「イカソーメン」

げそはきざんだ長ネギとバターで炒め、わたと和えて僕の肴になりました。

まずは自己紹介

今の時期ならば、仕事の手が空いたときに近所のスーパーに出かけ、買いそろえた食材を車のトランクに保管しておいても傷む事はありません。

もっとも車の駐車場所は日陰じゃなくちゃ駄目。
魚屋さんで見かける発泡スチロールの箱を積んでおいてその中に保管するくらいの心遣いは必要でしょう。それでも、「刺身」や「精肉」は冷蔵庫に入れたいモノ。で、会社の冷蔵庫でほとんど使われることの無い、「野菜室」を利用させてもらうのですが、ともするとそのまま忘れて帰宅してしまうことがあって、家まであと少しの所で「あっ!!」と思い出すワケです。

そんな間抜けな忘れ物を何度か繰り返し、良い解決策を考えた。
買い物へは必ず車で行くので、買い物が済んだらポスト・イットに「冷蔵庫!」と書いてハンドルに貼っておく。これで忘れる事は無くなるけれど、誰かにメモを見られたりするといちいち説明するのが面倒くさい。それに仕事の都合で外出先から直帰するような事もあったりして、特売品の「刺身」をパートの女性社員に譲ったことも何度かあります。 

「じゃぁ、帰りに家の近所で買えば良いじゃないか」と言われそう。
確かにそうなんですよね。でも、以前は近所のスーパーで買い物をするのはやっぱり躊躇いがあったわけですよ。背広姿で買い物かごをぶら下げているのは目立つ訳で、近所の奥さんに出くわしたりすると何となく気恥ずかしい。

「あら~、お買い物ですか?」

などと声を掛けられても、何も言うことも出来ずに間抜けな笑顔を浮かべて

「ええ、、、ちょっと…」

と答えるのが精一杯です。

ゴミ出しや夕食の後かたづけといったお手伝い定番商品だけではなく料理や掃除、洗濯、家事全般に男性が進出するようになりました。
主婦ならなぬ「主夫」までもが認知されるようになったワケですが、それでもまだまだ少数派。ネクタイを締めたスーツ姿の男性が買い物かごを片手に、特売品の「びんちょうマグロ」を品定めしている様子はやはり「異質」でしょう?

僕らの世代、家事をする男性のイメージは「強い嫁に頭の上がらない亭主…」
子供時代に読んだ漫画「ダメオヤジ」(古屋三敏作)に登場していた鬼嫁とダメオヤジの図式が頭をよぎってしまいます。

僕がスーパーで買い物をしている姿や、近所の豆腐屋さんで

「木綿豆腐と油揚げちょうだい」
「あっ… 豆腐は固いトコね」


なんて言っている様子を見ている近所の奥様方はやっぱり
「ダメオヤジ」を想像されているんでしょうかね?
僕的には買い物姿を見られる事よりも、そんなふうに誤解されているんじゃないか?という方が気になったりしているワケです。

我が家は、僕ら夫婦と子供2人プラス犬一匹。
最近ではごく標準的な家族構成です。妻は流行?の「姉さん女房」で仕事持ち。
18歳と15歳の坊主に目がすっかり悪くなった老犬。僕は今年45歳で小さな会社を経営しております。今の日本の典型的な家族像と自負しています。
ただ、普通のご家族とちょっと違うのは夕飯の支度のほとんどを僕がやっているという事や、家事全般をこなしているという所です。

熟年離婚はこれからますます増えそう。
自分の生き方を見つけ生活力を身につけた女性はますます強くなります。
まさに男性受難の時代… 新しい夫婦の形を考える時代なんでしょうな。

今夜の献立を考えながら、
その他自分等を取り巻くいろんな事を考え、それをこのブログに記して行きたいをと思っています。
色々な価値観があって、それを自由に論じられる良い時代です…

昨日のバレンタインデー 我が家の夕食の献立は
「ブリと大根の簡単煮」
「水菜のサラダ、キノコのマヨネーズソース」
「自家製煮豚」 
食後のデザートには 妻からもらった「チョコレート」をいただきました。
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